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女性労働協会のご案内

会長あいさつ

財団法人女性労働協会会長 鹿嶋 敬   多くの方々を未曾有の悲劇に陥れた東日本大震災の発生から1年が経過し、復旧・復興に向けた取り組みが行われています。しかし街は元の形をとどめるまでに復興しようと、多くの失われた命は帰ってきません。本当の復興とは、肉親を亡くした人々が命以上に大切な存在であった愛する我が子と、あるいは親と心の交信ができるような精神的、物理的状況の再現ができてこそ、ではないかと思います。
  難しい注文かもしれませんが、2008年に結納を済ませたばかりの最愛の娘がボリビアのウユニ塩湖での車の衝突事故で爆死し、その傷をいまだに引きずっている筆者だからこその問題提起とお考えください。写実画の第一人者、諏訪敦さんに娘の肖像画を依頼したりしたのも、娘との心の対話を復活させたいが故でした。そこまでしても、我が身を覆った絶望感は完全には払拭できないのが現実です。東日本大震災の被災者の皆さんも、同様の心の葛藤で日々戦っている方がおられるのではないかと思います。

  さて前置きが長くなりました。女性労働協会はこの4月から一般財団法人として新たに出発することになりました。今後は民間企業と同じようなルールでの組織運営や事業の推進を行っていくことになります。私も当協会の会長をお引き受けして1年が経ちましたが、女性の地位向上や就業支援を推進する団体としての役割の重要性を痛感しております。
  現在は働く女性の10人中6人が第1子出産を契機に職場を去ります。年代ごとの女性の労働力率を示すカーブが依然Mの字を描くのも、一つには働く女性をサポートする体制が不十分だからでしょう。だからこそ当協会ではファミリーサポートネットワーク事業に力を入れていますし、また女性の就業支援にも全国展開という形で積極的に取り組んでいます。新生、女性労働協会をどうぞよろしくお願いいたします。


一般財団法人女性労働協会会長 鹿嶋 敬